哲学や倫理学

須らく『自らの歴史性・民族性・物語性』を意識するということは、『自己・家族・帰属集団の継続発展を支持するイデオロギー』にある程度以上は、のめりこんでしまうという事を意味します。

結局、『自分・仲間・帰属集団を保存したいとする本能的衝動』が『外敵・外国・異分子の攻撃性・侵略意図・略奪性』によって盛んに刺激されると、 国家を構成する大多数の国民は、自分たちの利益や安全を脅かす「悪者探し」を始めて戦争肯定のロジックを支持する方向に流されていくわけです。

哲学や倫理学というのは基本的に個人主義者でなければ徹底できない営みですが、現実の社会では、自分と他者や集団との関係性を自分ひとりの思索や決断よりも優先する人が多いですから、哲学や倫理学が政治的意思決定を究極的に決めることはまず不可能ではないかと思います。

政治家の中にも哲学や倫理学などを真剣に学び考えた履歴を持っている人はいますが、選挙演説などでは決してその哲学を語りません。