資本主義経済

こうした事態が進行する背景には、資本主義の変質があるというのが私の見解です。

かつて、資本主義経済における利益、収益の源泉は労働力でした。
労働者による労働の結果生産される商品こそが価値生産の源泉でした。熟練労働者は、企業にとって欠くことのできない財産でした。

しかし、現代の資本主義における利益、収益を生み出す源泉は労働力ではなくなっています。

労働者は単なるコストでしかなく、そのコストは徹底して削減すべき対象です。
現代資本主義においては、より大きな価値を生み出す源泉は、新技術の開発力に移行しているのです。

他社に先駆けて新しい技術を開発し、その新技術がインフラとして世界市場のスタンダードとなることが、巨大な利益を生み出す最重要な源泉なのです。
グローバル企業は、商品の生産力とか販売力とかよりもはるかに巨大な資本を投入して技術開発競争に注力しています。

新自由主義が最も重要視し、基本とする価値尺度はカネです。
拝金主義はモラルを堕落させます。